Cup to Cup GBC module Type2

製作開始:2017年7月 完成:2017年7月 公開:2017年8月
P1701125mcP1701036mc 2011年に発表して以来、展示会の定番にしているCup to Cup GBCモジュールのメカニズムを使って、新しいGBCモジュールを製作しました。(Cup to Cup GBCモジュール動画) Cup to Cup GBCモジュールの面白さは、ライトリフレクタのパーツの窪みにボールがピッタリはまることを利用し、それをカップに見立て、次々にボールを受け渡して行く動きにあります。このメカニズムを使って、2011年のモジュールでは、ボールがやや斜め横方向に運ばれて行きます。今回製作したモジュールではボールはまっすぐ垂直に運ばれて行きます。これが2つのモデルの大きな違いです。 P1701080mcP1701053mc カップを上下する機構がモジュールの背面側に、カップを傾ける機構がモジュールの左右にそれぞれ配置されています。これらの2つの機構が組み合わされて、ボールの入った送り側のカップを持ち上げる、送り側のカップを大きく傾けてボールを落とすと同時に、受け側のカップを少し傾けて落ちてきたボールを受け取る、という一連の動きが生みだされ、ボールが上昇していきます。水平移動のCup to Cup GBCモジュールに比べて、今回の垂直移動のモジュールの機構はやや複雑なので、各歯車の位相調節が難しくなっています。 P1701140mcupP1701149mc ボールの入力部にはCycloidal drive GBCモジュールの入力部に使用した階段を短くしたものを使用しています。この階段部から最初のカップへボールを渡す部分の調整に苦労しました。ボールの出力部はFork to Fork GBCモジュールの出力部に使用したSnake slideを使用しています。Snake slideは他のモジュールへの接続が簡単で扱いやすいので、最近のモジュールで使用しています。 P1701223m2P1701220m2 今回のモデルで使われている40歯ギヤと20歯ギヤのかみ合わせについて説明しておきます。40歯ギヤと20歯ギヤをかみ合わせるためには軸間距離を3.75studにする必要があります。このモデルではベントリフトアームを使って軸間距離3.69studでギヤをかみ合わせています(左図)。軸間距離が3.75 studより少し短いため、ギヤの個体によってスムーズに回るものと回らないものがあります。うまく回らないときは20歯のダブルベベルギヤを2つのシングルベベルギヤに置き換えると良いです(右図)。 P1701194mc2 このモジュールは展示会で設置するときに必要な長さが短くなるように作りました。両隣のモジュールとの間の小さな隙間にも配置できる形にしています。ひとつの机あたりに置けるモジュールの数を増やし、密度の高い展示を行いたいからです。 このモジュールは動作時には安定していますが、停止時にボールが落ちることがあります。 P1701002mP1701170mc P1701180mcP1701171mc P1701159mP1701085mc P1701138mcP1701131mc P1701121mcP1701118mc
08/16/2017